生涯のパートナー「歯」を大切に

虫歯は放っておいても治りません。歯周病は中・高年の8割に発症する危険な生活習慣病です。しかし、ちょっとした意識で防ぐことができるのです。

虫歯予防のポイント

  • 基本は毎日歯垢を取り除くこと。
  • 虫歯になりやすい口の中の条件を変える。
  • 虫歯になったら、早期発見・早期治療。
コラム
Column
  • お菓子だけが原因じゃない!

甘いものが虫歯の主な原因とされていますが、糖分を多く含む食材はお菓子だけとは限りません。次のようなものも糖分は多め。糖分ゼロの食事はありえないのです。

  • ご飯やバン、めん類などの炭水化物
  • いも類
  • かぼちゃ、とうもろこし、れんこん
  • 大豆を除く豆類
  • くだもの
  • 砂糖やみりんが含まれる調味料

歯周病予防のポイント

  • 食後の歯みがき、就寝前のうがいを習慣づける
  • 歯周病の疑いがあれば、早期発見・早期治療

こんな状態に注意!

細菌
  • 歯周ポケットの深さが3ミリ以上ある
歯周ポケット
歯と歯ぐきの間の溝に歯垢がたまると炎症がおこり、炎症が進むと溝が深まり歯周ポケットができる。ボケットの深さが3ミリを超えると、細菌はケタ違いに勢力を増す。
体質
  • 体力が低下し、免疫力が弱まっている
  • 唾液量が少ない
  • 歯並びが悪い・歯が抜けたまま・かみ合わせが悪い
生活習慣
  • 歯みがきがきちんとできていない
  • 睡眠不足になりがち
  • ストレスが多い
  • あまり運動をしない
  • タバコを吸う
  • 偏食・間食が多い
  • 口で呼吸をする

こんなところに気をつけてブラッシング

1. 前歯の裏側 歯ブラシを立てて、歯の裏側のくぼみに先端部の毛先をあて、軽い力で上下に小刻みに動かす。
2. 奥歯の裏側 口を大きく開き、歯ブラシの毛先を奥歯の裏側に垂直に軽くあてて、軽い力で小刻みに振動。振動の福は小さくし、1~2本ずつみがく。
3. 歯と歯ぐきの境目 歯と歯ぐきの境目に向けて歯ブラシの毛先を45度の角度にあて、軽い力で小刻みに動かす。
4. かみ合わせ面 歯プラシを水平にあてて、力を入れず前後に小刻みに10回ほど動かす。

かかりつけの歯科医で半年に1回は定期健診を

年齢別・定期健診の目安

乳幼児 最初の健診は乳歯が生えたら。その後は2~3ヵ月に1回は診てもらう。
子ども 虫歯になりやすい場合は3ヵ月に1回。正しい歯みがきができていても、半年に1回は健診を。
成人 10代から始まる歯周病だけに、半年~1年に1回は診てもらいたい。
老人 義歯を使っている場合、半年~1年に1回は健診での調整が不可欠。